|
ナタシバー・ケン・スコットが創始した「コンタクト・ヨガ」とは“触れる”という身体コミュニケーションを根底に、 お互いの力、重さ、意思を交感することによって、即興で動きを作り出していくというものです。
相手と呼吸を合わせ身を任せ、支え合い、筋力や運動神経、体型、性別に関わらず誰とでもパートナーを組むことができるコンタクトヨガは、ダンスの訓練や振付の手法としてのみならず、新しい自己表現方法を探求していくための療法としても広まりました。
今日のヨガスタジオではアーサナの練習ばかりが際立ってしまいがちです。もちろんそれはそれですばらしいことなのですが、ヨガの効用はもっと内的なもの、つまりエネルギーの波長を調和することにあります。
| |
 |
| |
日曜日の午後に定期的に行っているアクロヨガの集い。持ち上げているのは不慮のバイク事故により下半身不随となった仲間の一人で、ここ一年近く共に練習しています。(目黒庭園美術館公園にて) |
アクロヨガやタイヨガなどのパートナーワークにおいて重要なのは、相手への敬意です。相手の呼吸を読み、身体状態を把握し、自分の呼吸を同調させていくということ、それは信頼関係に他なりません。与えることと受け取ること。人を尊敬して受け入れること。そしてその練習こそがヨガなのです。
ヨガの真意とは幸福に至るまでのガイドです。八支則とは社会に生きる我々がいかに他者と接していくかという指針にすぎないのであり、それを実践していくのがアクロヨガなのです。ヨガとは生きることそのものであり、喜びを他者と分かち合うことなしには、知識としてのニヤマ(勧戒)もヤマ(禁戒)も意味をなしえません。
 |
|
| いつも笑いの絶えることない練習光景。通常クラスとは異なり、ここでは皆が交流を深め楽しみながら成長していく場となっている。 |
|
春から秋にかけては公園で、冬はスタジオでほぼ毎週末アクロヨガの練習を行っています。熟練の生徒たちがいるので、全くの初心者でもうまくパートナーをみつけて楽しんでいます。技術的なことに関してはワークショップでもちろん学ぶことができるでしょう。しかし、それ以上に必要なのはコミュニティに交流の機会を与えるということです。アクロヨガを通じて実に多くのものを私は生徒から享受しました。それは深い愛情と思いやりを失わない心です。
|